2013年3月9日土曜日

子ども信州ネット キックオフイベントに参加してきました

宮原です。
子どもたちを放射能から守る信州ネットワーク(以下 子ども信州ネット)が
9日発足されました。そのキックオフイベントに参加してきました。


途中参加だった為、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表の
佐藤さんのライブトークは聞けずじまいだったのですが、おしどりマコ&ケン
さんのライブトークの途中から聞くことが出来ました。



写真はパネルディスカッション時




おしどりマコ&ケンさんの知識は素晴らしいものでした。
知識だけでなく、被災地の人たちの心にも寄り添っている。
感情的ではなく、でもきちんと伝えたいことを伝えようとしている。
時々ユーモアも交えながらのライブトークにはとても好感が持てました。

伝え続けること、個人的にその難しさを痛感していますが、おしどりさんの
トークを聞いていて、勉強になりました。


それから、鎌仲監督のお話。本当に素晴らしかったです。13年、被ばくに
関して撮り続けてきた監督だからこその言葉で、ビシビシ来ました。

何故、これまで原発に対して、放射能に対して、国民の意識が薄いのか。 
既にお分かりの人もいらっしゃると思いますが、原爆の歴史を教育で一切
教えず、被害の隠蔽、被ばくの過小評価によって、被ばくを理解する『壁』
を創り上げて来たのだ、と鎌仲監督は仰っていました。
被ばくは無自覚に進む」、こうも鎌仲監督は仰っていました。この言葉
を聞いて、私は分かってはいたことですが、背筋がぐぐぐっと伸びました。


そして、ベラルーシ(確か)の女の子のお話。
2歳で子宮がんが見つかり、子宮を摘出したそうです。写真を見せてくれ
ました。その彼女は笑っていましたが、監督は「彼女は自分の子どもが
産めない身体に、自分の未来に絶望しています。こんなことは起こらな
くて良いことだったんです。」と仰っていました。
日本でもチェルノブイリと同じような経過を進むでしょう」とも。
もう、涙が出そうでした。苦しかったです。


それでも、このイベント、このネットワークの良さがありました。
保養に焦点を置いているネットワークなのですが、保養の受け入れ態勢を
整え、最低1ヶ月の保養が出来る環境作りをすることで、福島などの子ども
たちの免疫力を回復させられると共に、地域などとの繋がりを作る。
そうすると、今まで移住したくても出来なかった人たちも移住をしやすく
なる、と考えているそうです。

移住、残留の二つの選択だけだと苦しい。でもそこに保養という選択も
あると良い。保養は国が率先してやらねばいけないことだけれど、それを
やってくれない。
でも市民ネットワークが立ち上がってやることに意義がある、と。
なるほど、と思いました。

そしてこの子ども信州ネットの方、何人かと少しお話させて頂きました。
お互い方向性は違えど、それでも思いは同じなので、協力出来る所は協力
しましょう、繋がって行くことが必要だとお話しました。


そうだ、鎌仲監督が良いことを仰ってました!
ここにいる私たちはマイノリティです。でも歴史を変えるのはいつも
マイノリティの人たちなんです!」と。(何だかこの言葉に勇気づけられ
ました、私!)


このイベントで、色々なお母さんたちと繋がりたいと思いました。長野
県内のお母さんも、福島のお母さんも。関東圏のお母さんや関西のお母さんも。
少数派のグループが沢山集まれば多数派になりますよね?と希望を持ちたい。

福島をはじめとするお母さんたちと繋がることで、お互いの意識だったり
状況を話し合うことでまた問題や対策を見つけて行けるのではと思うんです。
子ども信州ネットの人も、「県外の人の声を福島の人たちに聞かせたい。
あっちの人たちは声に出したくても出せないから」と仰ってました。


今後の本ネットワークの方向性として、給食をはじめとして、この伊那谷の
ことも考えつつ、色々なネットワークの人たちと繋がりながら考えていける
ような場作りにしたいと思っています。


ご意見など、是非お聞かせ下さい。宜しくお願いします。

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