2011年10月29日土曜日

給食の放射線量検査について【信毎記事】



給食の放射線量検査開始の記事が、信濃毎日新聞に掲載されました。

【給食の放射線量検査-伊那市 保護者の声受け開始】 
平成23年10月22日 信濃毎日新聞

 伊那市と市教育委員会は、市内の保育園や小中学校で提供する給食の放射線量の検査を始めた。市側は「出荷が停止されずに流通している食材は安全と判断する」(市教委学校教育課)との立場だが、保護者から安全性確保の強化を求める声があり、現状を知ってもらう狙い。
 調理済みの給食をまとめて水気を切り、1キロ分を飯田市内の検査機関に送って放射性セシウムや放射性ヨウ素を調べる。22保育園と、小中学校向けの17施設が対象。1ヶ月1回ずつで、本年度末までに一巡させる計画。結果は、献立や食材の生産地と併せて市ウェブサイトで公表する。
 検査は7日に始め、伊那小のけんちん汁や西箕輪保育園のカレーなどを調べた。12日は上の原保育園のワンタン汁などを検査し、いずれも放射性物質は検出されなかった。
 給食の安全性確保を求めている市民グループ「子どもたちを放射能から守る伊那谷ネットワーク」の中村美紀代表は「検査はありがたい。他の市町村にも安全性に意識を持ってもらえるようになる」としつつ、「検査の継続や回数を増やすことを働き掛けていきたい」としている。

2011年10月26日水曜日

伊那市 給食検査 10/12

10/12 上の原保育園 給食検査

分析結果
ヨウ素131 検出せず
セシウム134 検出せず
セシウム137 検出せず
(定量下限値10Bq/kg)

検査機関 財団法人中部公衆医学研究所
分析法NaI(Tl)シンチレーションスペクトルメトリー検出器を用いた核種分析(測定時間180秒)

○献立
昼食 ワンタン汁、生揚げのそぼろ煮、梨
間食 セサミクッキー

○食材の産地(生鮮食品)
梨…伊那
しめじ・卵・豚肉…長野県
玉ねぎ・人参…北海道
チンゲン菜…愛知県

伊那市「給食の放射線分析検査結果のお知らせ」より

群馬県の原乳 10/19

採取日 10/19 ヨウ素131 不検出(<0.3Bq/kg) セシウム134 不検出(<0.5Bq/kg) セシウム137 不検出(<0.5Bq/kg) 群馬県農政部畜産課より

上伊那の上水道(箕輪浄水場)の検査 10/19


10/19 箕輪浄水場、放射性ヨウ素・放射性セシウムとも不検出(<3Bq/kg)。検査機関 長野県環境保全研究所。「長野県内の空間放射線測定結果」より。

2011年10月22日土曜日

空中線量(自主測定) 10/21

昨日(10/21)、伊那東小学校の空中線量を測定しました。
通常値(およそ0.1μSv/h)でした。
詳細な測定データはこちらをご覧ください。

2011年10月20日木曜日

伊那市が給食の検査を始めました

伊那市が保育園・小中学校の給食の放射性物質検査(核種分析検査、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137)を開始しました。
全公立保育園・小中学校あわせて約50施設の給食の検査を一通り行うことになりました。
私立保育園・幼稚園については各園から要望に応じて行うとのことです。

今回は、ひとまず各園各校一回の検査とし、一巡するのに2ヶ月間。

検査は調理済み給食一膳をすべて混ぜたバッチ方式で行う。
検体量として1kg。
なお、検体輸送上の理由で「水を抜く」ために牛乳や汁は除外するとのことです。
異常値が出た場合には、再検査をし、食材の特定を行うことを考えているとのことです。


検査機関は財団法人中部公衆医学研究所(こちらは上伊那・下伊那の学校関係に限り、無償で検査を引き受けるとのこと)。
検査方式はNaI(Tl)シンチレーションスペクトルメトリー。
測定時間180秒(3分間)で定量限界10Bq/kg。

結果は伊那市のHPを通して公表するとのこと。

まずは第一回目の検査結果が出ました。

10/7は伊那小学校、西箕輪保育園で不検出( 定量限界10Bq/kg)。

給食の放射線分析検査結果のお知らせ


以上、報告でした。



以下は一メンバーの感想と今後の展望についてです。

本検査は私たちの求めに合致してるわけではありませんが、ともかく、給食の検査を始めたことを評価いたします。
福島県外で給食のバッチ検査(一膳検査)をしているところはほとんど無い現状(横浜市等は食材一品検査で肉類・魚介類は検査対象外)で、伊那市が給食検査を始めたことは、全国的に見ても先駆的であり、画期的なことだと評価しております。
(松本市の給食検査はサーベイメーターによる簡易検査のため、核種分析ができず、放射性ヨウ素やセシウムの量を出すことができません。こちらはできます。)

今後は、よりよい検査になるように、私たちは市に求めていきます。
一巡以降の検査の継続、全園全校、毎食検査ができるように求めていきます。
また牛乳の検査も求めていきます。

本検査について市民として協力できることは喜んでさせていただきますと、行政には既に伝えてあります。とりわけ検体の前処理については手間がかかるので、これはできるだけ市民側の協力によって現場(学校および検査機関)の手間を軽減したいと考えております。

(文責:大杉至)

2011年10月16日日曜日

群馬県の原乳 9/21、9/28、10/5、10/12


採取日 9/21 ヨウ素131 不検出(<0.4Bq/kg)
セシウム134 不検出(<0.6Bq/kg)
セシウム137 0.3Bq/kg

採取日 9/28 ヨウ素131 不検出(<0.3Bq/kg)
セシウム134 0.4Bq/kg
セシウム137 1.1Bq/kg

採取日 10/5 ヨウ素131 不検出(<0.4Bq/kg)
セシウム134 1.5Bq/kg
セシウム137 1.7Bq/kg

採取日 10/12 ヨウ素131 不検出(<0.4Bq/kg)
セシウム134 不検出(<0.5Bq/kg)
セシウム137 0.2Bq/kg
群馬県農政部畜産課より

9/28と10/5で数値が出ていることが気になります。値そのものは低いです。
本検査は集乳のバッチ検査のため放射性物質は平均化(希釈)されますから、比較的高い値の原乳を出す牛を特定することができません。
今後とも見続けていく必要があります。

上伊那の上水道(箕輪浄水場)の検査 10/5

10/5 箕輪浄水場、放射性ヨウ素・放射性セシウムとも不検出(<3Bq/kg)。検査機関 長野県環境保全研究所。「長野県内の空間放射線測定結果」より。

2011年10月14日金曜日

行政との懇談会 10/17

10月17日(月)午後1:30より、伊那市の教育次長、学校教育課長、保健福祉部長、子育て支援課長らと園・学校給食検査について懇談のときを持ちます。「子どもたちを放射能から守る伊那谷ネットワーク」からは代表以下数名で参加します。(財)中部公衆医学研究所の協力のもと、伊那市の園学校給食検査が始まりました。市民として協調協力関係で給食検査の継続を働きかけていきます。懇談の結果については後日、報告する予定です。皆さま、声援をお願いいたします。

2011年10月1日土曜日

学校給食食材検査(自主検査)

私たちは学校および教育長の了承のもと、伊那東小学校の給食食材の放射性物質検査(核種分析)を行いました。
その結果を学校の了承のもと、公表いたします。

検体 群馬県産大根(9月21日献立の食材)
検体調達日 2011年9月21日
分析日 2011年9月26日
検査機関 ユーロフィンアナリティクス株式会社
分析結果
ヨウ素131 不検出。
セシウム134 不検出。
セシウム137 不検出。
検出下限 3Bq/kg。
分析方法・機器 ガンマ線スペクトロメーター(ゲルマニウム半導体検出器)

以上、結果の報告です。

校庭土壌検査(自主検査)

私たちは学校の了承のもと、伊那東小学校の校庭土壌の放射性物質検査(核種分析)を行いました。その結果を学校の了承のもと、公表いたします。

採取日 2011年8月23日
採取場所 伊那東小学校校庭(5地点の表土の混合)
分析日 2011年8月26日
検査機関 株式会社つくば分析センター
分析結果
ヨウ素131 不検出。
セシウム134 不検出。
セシウム137 不検出。
検出下限 20Bq/kg。
分析方法・機器 ガンマ線スペクトロメーター(NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター)。

以上、結果の報告です。