2011年7月27日水曜日

伊那市内の園・学校の空中線量測定(自主測定)について

私たちは簡易線量計(※1)を使って伊那市内の園・学校(※2の空中線量を測定しました
6/107/21までの測定結果はおよそ0.10±0.04(μSv/h)です3)。
この値は自然放射線量(※4と同等であると考えられます
今後も継続して測定していきます(※5)。





1 簡易測定器について
代表が所有するJB4020(中国製ガイガーカウンター)。
測定範囲0.01200.00μSv/h
他の簡易測定器と比較してもそれほど大きな違いはありませんでした。
GM方式なのでシンチレーション方式よりも若干高めに数値が出ます。
JB4020は瞬間測定モードのほかに、30秒間や60秒間の間隔モードで測定もできます。
測定は30秒間モードで行っています。
30秒間を10回測定し、その平均を出しています。

2 測定場所について
6/20以降、現在まで測定した場所は、西箕輪保育園、西箕輪南部保育園、敬愛幼稚園、敬愛保育園、伊那東小学校、西箕輪小学校、西箕輪中学校です。
測定場所はグラウンド、プール、砂場、雨どいの下などです。いずれも地表面です(プールは水面から数cm)。

3 測定結果について
±の後の数字は標準偏差です。
放射線の特性および測定誤差により11回の計測値はかなりばらつきます。
10回測定し、その平均をとっています。ばらつきを見るために標準偏差も表示しています。
場所や日にちによって結果は若干異なりますが、おおむね0.10μSv/hです。
なお「子どもたちを放射能から守る伊那谷ネットワーク」のメンバーには、詳細な結果を自由に閲覧できるようにしてあります。

4 自然放射線量について
日本地質学会によれば、伊那市の大地からの放射線量は0.040.05μSv/h。これに宇宙放射線量0.04μSv/h0.33mSv/年)を足すと、伊那市の自然放射線量は0.09μSv/hとなります(0.79mSv/年)。

5 今後の測定について
私たちはほぼ週1回の頻度で伊那東小学校で測定しています(夏休み中は回数を減らすかもしれません)。それ以外の場所は、随時、測定していこうと思っています。

なお伊那市危機管理課では現在、高精度の線量計(日立アロカメディカル社 TSC-172B、シンチレーション方式)を発注しており、9月頃に到着するとのことです。
危機管理課では今のところ、月水金に伊那市役所・高遠支所・長谷支所での定点測定をし、火木は園・学校などを随時測定しようかと検討しているとのことです。

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